ライズエイジア

2004.Oct

■2004年10月号:1/3

スモーキーマウンテン現地レポート

■新潟中越地震。台風・洪水等災害被害に遭われた皆様、心よりお見舞い申し上げます。

史上最多10個の台風が本土に上陸するなど、「環境破壊による気候変動=地球温暖化」を実感する日々が続いています。本当に、「環境負荷の少ない新しい生活様式の確立」が私達一人ひとりに求められているといえます。また、新潟中越地震では、改めて防災に対する備えについて考えさせられました。紙面からではございますが、被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

■フィリピンも、今年は台風被害が増加しています。

フィリピン国家統計局(NSO)は10月5日、洪水の多発により食料生産が低下し食料品価格が上昇したこと、そして原油価格の上昇によって9月のインフレ率は8月の6.8%を上回る7.2%に達したと発表しました。これによって9月までの平均インフレ率は5.2%となり、政府の通年目標4.0%−5.0%を上回りました。また、10月13日には、ペソが対米ドル最安値を記録し、インフレの進行を一層押し進めようとしています。食料品や日用品を中心とした急激な物価上昇は、貧困層の生活をより苦しい状況に追いつめています。

フィリピン政府は今月、国内最貧困層500万世帯に対して月額1,200ペソ相当の食品引換券を当面毎月配布するという緊急支援施策を発表しました。貧困に対する抜本的対策が先決だという野党からの批判もあるようですが、最貧困層にとって「今日をしのぐ」為には必要な施策だと思います。

これらの事実からもご理解いただけるかもしれませんが、私達が支援しているスモーキーマウンテンの人々も、かつてない厳しい状況に追い込まれています。過去の例から、インフレが進行すると、児童労働が増え、登校児童が減少する傾向となります。子どもたちの教育機会を維持するために、慎重に現状を分析しながら、最も必要とされる支援策を実施しなければと考えています。

ライズエイジア東京 桑原 彰

■スモーキーマウンテン現地レポート

8月〜10月にスモーキーマウンテンを訪問された皆さんです。

●8月5日〜8日
主催  :スモーキーマウンテンの子ども達を支援する会
後援  :学校法人 吉川学園
参加者数:8名
実施内容:実施報告は次項「スモーキーマウンテン スタディツアー報告」をご覧ください。
●8月21日
主催  :ユネスコ和歌山
参加者数:10名
実施内容:2003年5月11日「紀北ユネスコ協会創立55周年記念事業」として「母なる大地のこどもたち」の公演を主催、ホストファミリーをしてくださった皆様が、子ども達の家を訪問。久しぶりの再会でした。
●10月7日〜11日
主催  :スモーキーマウンテンクラブ
参加者 :5名
実施内容:母なる大地の子どもたちとの交流会
支援物資の贈呈

※11月5日〜7日には(社)日本青年会議所 国境なき奉仕団支援委員会の20名の皆様がスモーキーマウンテンを訪問し、住民との交流会と支援物資の贈呈が行われる予定です。

ライズエイジアでは、スモーキーマウンテンをはじめ、フィリピン各地の現地NGOと連携し様々な教育支援事業や交流事業をコーディネイトしています。フィリピン駐在15年のベテラン上田君や東京事務所が、皆様の事業企画をサポートいたします。どうぞお気軽にご相談下さい。

■■スモーキーマウンテン スタディツアー報告

前頁でもご紹介いたしましたが、「スモーキーマウンテンの子ども達を支援する会(後援 吉川学園)」の皆様が、2004年8月5日(木)〜8(日)スモーキーマウンテンにおいてホームステイや交流事業を中心に、スタディーツアーを実施されました。今回で5回目となるスタディツアーでした。 ライズエイジアは、フィリピン駐在の上田君が現地コーディネーターとしてご協力をさせていただきました。 今回、帰国後発行された報告書の転載のご了解を頂きましたので、会員の皆様にもお読みいただき、好事例として活動を進めていく上でのヒントや手法として活用していただければ幸いです。

■ツアープログラム報告

8月5日(木)関空よりタイ航空便でマニラに到着
●上田氏の出迎え。ホテルチェックイン。今回は初めての参加者もいらっしゃるので、1泊目はホテルです。

●チェックイン後マニラ市内見学。サンチャゴ要塞でマニラ独立の英雄ホセ・リサールの記念館や教会を訪ねました。

●その日の夜は、町のレストランでこってりとした牛のテールスープである「ブラロ」などのフィリピンの料理をたくさんいただきました。費用は一人500円位でしたので、物価は3〜5分の1くらいでしょうか。打ち合わせ中に、食事を始める直前に停電になりました。マニラではよくあることです。 手慣れたウエイターがすぐにロウソクを持ってきました。クーラーがないので、少し蒸し暑い中でしたが、かえって良い雰囲気でお食事ができました。

 

8月6日(金)タクシーにて、スモーキーマウンテンに出発

●いざ出発・・・なんですが、予約していたタクシーが・・・いない。 そこで上田さんがタクシーをひろってきてトンド地区までの値段交渉です。近くまで行くと、スモーキーマウンテンと知って運転手は明らかにいやな顔をしはじめました。そりゃゴミの山の横でどろどろの所ですから、私でも車を乗り入れるのはいやです。 トンド地区はマニラの中でも特殊なところで、更にその奥ですから、一般 の人もそのような目で見ているのかもしれません。

●やっとのことで、スモーキーマウンテンの本住宅に到着。以前(ホームステイした)仮設住宅の前を通 りましたが、何か一寸荒れ果てている様な感じが車窓からみてとれました。

●まずは建設中のデイケアセンターへ。そこでホストファミリーの皆さんとご対面 です。その後各ホームステイ家庭へ行き荷物を置いて、しばし休息です。 今回は、各家庭に我は一人づつのホームステイです。初めての人や小中学生は少し不安でしたが、すぐにうちとけて、良い雰囲気でホームステイがスタートできました。

●早速、各家庭でお昼ご飯を頂きました。フィリピンでは日本と同様に主食がお米で、おかずがあります。おかずとそのスープをご飯にのせて、フォークとスプーンで頂くのがスタイルです。今回私は、「母なる大地の子ども達」で子ども達の指導をしているジョンジョン君のお母さんの家でステイです。お母さんの料理はとてもおいしい物でした。

●午後は「母なる大地の子ども達が通っている学校の見学です。何校かの小学校・中学校・職業訓練学校を訪問しました。

●住宅まで戻り、次のプログラムのスポーツ交流を行いました。今回は、参加した中学生と小学生がバスケットボールをしているという事もありまたフィリピンではバスケが大変盛んで、住宅内にもコートがあるのでバスケットボールを行いました。 ギャラリーも大人から子どもまで大勢で、多いに盛り上がりました。交流の後、相手からの要請でツアー参加の中学生が指名され地元チームには入り本格的な試合をすることとなりました。このように大変自然に、お互いにとけ込む雰囲気がここにはあります。

●子ども達も学校から戻り、夜は昨年のメンバーや前回お世話になった家庭を訪問したりと楽しく過ごしました。