ライズエイジア

2006.Oct

■2006年10月号:1/4

TOSHI上田の現地リポート

■スモーキーマウンテンの子どもたちを支援する会:第7回スタディツアー

8月3〜6日に「スモーキーマウンテンの子どもたちを支援する会」のスタディツアーの現地コーディネーターとして日本から同行してスモーキーマウンテンに行ってきました。

「自分の生活や考え方を見つめることが出来るようになって欲しい」「積極性・行動性・責任感を持った人になって欲しい」「ボランティアとは何かを考える人になって欲しい」「国際感覚を身につけた人になって欲しいと」の趣旨のもと「スモーキーマウンテンの子どもたちを支援する会」のスタディツアーも今回で7回目になりました。今回は、8〜56歳の12名が参加しました。今年「母なる大地の子どもたち」が日本公演した際に大阪で5月23〜25日の2日間ホストファミリーを引受けて下さった方々と、フィリピンに初めて行く2名の方の参加で行われました。

このスタディツアーを実施するにあたり、私は事前に現地パートナー担当者に日本からEメール、国際電話で訪問団の趣旨説明をして、日本からの参加者を伝えホストファミリーの受け入れ先の要請や、現地の子どもたちの参加要請等を行いましたが、やはり現地に行くまで不安でした。現地に着くなりホストファミリーの人たちが集まっていたので、安心しました。

8月3日
関空発マニラ着後、スモーキーマウンテン本住宅にて「母なる大地の子どもたち」と再会。その後、ホームスティ先へ
8月4日
スモーキーマウンテンゴミ集積場視察、エコロジーセンター(ゴミ分別事業視察)、日本文化交流会
8月5日
マニラ郊外ラグナへ、アウティング
8月6日
ショッピングモール、ラモンオボサン民族舞踊団訪問。
マニラ発関空着


ホームステイ先のお宅


ゴミ集積場の様子


日本文化交流会にて


ラグナの温水プールで


販売会の様子

以前のスタディツアーの1日目は、マニラ市内のホテルで宿泊していましたが、今回からスモーキーマウンテンの人たちと少しでも長く一緒にいたいと言う要望から、3泊のスモーキーマウンテン本住宅へのホームスティとなりました。ホストファミリーになってくれたのは「母なる大地の子どもたち」のメンバーの家庭でとても暖かく迎えてくれました。ホームスティ先にて参加者の皆は、言葉が通じない分、身振り手振りを交えて会話をしていました。ホームスティ先では近所から遊びに来る子ども達の人数が多すぎて、ホームステイ先の家族構成が判らないので「???」となっていましたが、それなりに交流を楽しんでいました。

翌日、ホームスティ先で各自朝食を済ました後、スモーキーマウンテン仮設住宅に隣接するゴミ集積場の視察をしました。マニラ首都圏で排出されるゴミの量は、毎日6,000トンと言われています。その内の何割かが、そこのトンド地区のゴミ集積場に棄てられています。ゴミを拾うことで収入を得ている人達の作業風景を見学しました。その後、現地パートナーとの事業で、生ゴミから有機肥料を生産していたころは、リサイクルセンターと呼んでいましたが、生産した有機肥料の販売がままならず、現在は生ゴミから有機肥料は生産していません。今は、エコロジーセンターに名称を変え、草の根無償援助で寄贈された4tトラック2台で、企業と提携をしてホテル、レストラン、ファーストフード店、客船より排出されるゴミを直接回収して、エコロジーセンターにて分別を行っています。

事業視察の後、日本文化交流会を開催しました。スモーキーマウンテン本住宅にあるデイケアセンターにて200名の幼児を対象に交流会を行いました。交流会ではバルーンアート・くじ引き等で子ども達は、大喜びしていました。参加者の皆さんは、交流会を企画することにより多くの子ども達と接する機会ができ、新しい出会いや発見があったと思います。夜には、母なる大地の子どもたちの舞踊の稽古日で、今年日本へ来た団員がシニアチームとして指導員になり、ジュニアチームが指導を受け、普段見せる笑顔ではなく真剣に取組み稽古に励んでいました。

3日目は、アウティングとして、ツアー参加者と母なる大地の子どもたちの団員30名が参加して、ジープニー2台とマイクロバス1台で総勢45名で、マニラ郊外にある温水プールに行きました。雨が降ったりやんだりの天候でしたが、子ども達は大はしゃぎで、昼食を忘れてプールで遊んでいました。帰路マイクロバスが壊れて、ジープニーをチャーターしてスモーキーマウンテンに到着したのは夜11:00を回っていました。

最後の日、ツアー参加者が、日本で集めた衣類をスモーキーマウンテン本住宅で廉価販売しました。日本から来た人たちが販売しているのと、値段が安いことも有り、人垣でき、客が客を呼び完売しました。売上金は「母なる大地の子どもたち」の支援金として寄付させて頂きました。ご協力いただいた皆様に感謝いたします。

3泊したスモーキーマウンテンを去るときが来ました。ホームスティ先の人たちに別れ告げ、ラモン・オボサン民族舞踊団の稽古場に立ち寄りました。稽古場では、近日公演となる「アセアン」のドレスリハーサルが行われていました。母なる大地の子どもたちの団員もラモン・オボサン民族舞踊団に混じり、稽古に励んでいました。母なる大地の子ども達のシニアチームの何人かは、ラモン・オボサン民族舞踊団員になり、プロの踊り子としてこれから人生を歩んでいくことになります。

ツアー参加者の皆さんお疲れ様でした。これからも8回、9回とスタディツアーが続いて一人でも多くの人たちが、参加して見聞を広げてもらえたら良いなと思います。